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野々上聡人「逆襲と祝福」


2023年1月4日~2023年1月22日、 2023年1月28日・29日


野々上聡人は1984年千葉生まれ、独学。2020年に「第23回岡本太郎現代芸術賞」岡本太郎賞を受賞しています。野々上は物心ついて以来、息をするように自然に手を動かし続け、驚異的なスピードで作品を「生産」し続けています。絵画のみならず、彫刻、ドローイング、アニメーション、インスタレーションなど、多岐に渡るメディアを用いながらも、作品を語る言葉を持たず、ただひたすら朝起きて、夜眠るまで離さず筆を持ち、ペンを走らせ、木を掘りつづけており、その脅威的な生産性においては他の作家の追随を許しません。ただひたすらに制作し続けるその姿はある意味機械的とも言えるほどコンスタントです。野々上にとって作品はまさに生活の産物と言えるでしょう。


制作におけるインスピレーションは枯れることなく沸き続けています。野々上の描くモチーフは不穏な気配の中蠢く群衆や動物などであり、一見不気味にも見えますが、描き出された生命体に憂いはなく、ひたすらにあっけらかんとした強さを持っています。

タイトルの、「逆襲と祝福」について、野々上は「俺は絵を描くことで、これまでの自分と世界に逆襲し、これからの自分と世界を祝福する」と述べています。

野々上がキャンバスの上に見つけた祝福を、体感していただければ幸いです。







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